私が気功療法サロンClears~クリアーズ~を開くまで

かつての私はそのような状態でした。
急に気分が悪くなり気を失って倒れることが度々あり、午前中はだいたい気持ちが悪い。
救急車で運ばれたことも何度もあります。
倒れる場所も時間も様々で、駅のホーム、学校の教室、電車の中、道路、レストラン、
アルバイト先のパン屋、病院、お葬式の最中など・・・エピソードに事欠きません。
笑って話せるものもあれば、今でも思い出したくないものもあります。

あちこちの病院へ行きました。
内科、耳鼻科、婦人科、脳神経外科、甲状腺疾患専門院、アレルギー専門院などを巡り、
かかりつけ医の紹介で大学病院の神経精神科には2年以上通院もしましたが快方には向かいませんでした。

加えて、常に右半身が痛むようになりました。
頭のてっぺんから右目、首を通って右腕まで、背中を通って右ひざまで常に痛いという状況になり、
整形外科、整体、マッサージにも通いました。視力1.5なのに、なんだかいつも目がよく見えない感じがしていました。
目の前に白いモヤがかかっているような感じでした。

「幽霊みたいに歩いていたよ。」と出勤時の私を見た上司に言われたこともあります。
確かにその時は目を開けているのも辛く、歩くのも辛くて、半ば目を閉じたまま歩いていたのでした。
当時は仕事でもプライベートでも壁にぶつかっていて、世の中は辛いことだらけだ、と思っていました。
親や勤務先や友人など、周囲にもずいぶん心配や迷惑をかけたことが思い出されます。

私と気功療法との出会い

どこの病院へ行っても治らないのなら、
もう、この体で生きていく覚悟をきめて、自分にできる範囲のことをやろうと思うようになりました。
体操?ヨガ?呼吸法?何かないかと探していた時、たまたま出会ったのが気功療法でした。
本当に「たまたま」でした。当時はインターネットなどなかったので、電話帳をめくって見つけました。

気功療法院で私が施術を受けた後の感覚はその時々で違ったのですが、
一番多かったのは「生まれ変わったみたい」という感じでした。
「終わりましたよ」と先生に言われて起き上がると、体が楽になっていて、
目の前がはっきりクリアに見える感じでした。
当サロンの名前 Clears~クリアーズ~は、このことから付けました。

「生まれ変わったみたいな感じです。」と施術してくださった先生に言うと、
先生はいつも「それがあなたの本来の状態、本来の姿ですよ。」とおっしゃいました。
私は「いつもこの状態でいられたら良いのに。」と思ったものです。

それでも人にはそれぞれ長い時間をかけて作った体の癖・生活の癖・考え方の癖があります。
私も、施術を受けて良い状態になってもしばらくすると元に戻ってしまうということを繰り返しました。
徐々に徐々に少しづつ色々なことが良い方へ向かっていき、
施術を受けるだけでなく自ら心身の健康を保つために気功療法を学び始めて10年以上になります。
私が味わった「生まれ変わったみたい」という感覚を他の人にも味わってほしいと思うようになり、
私に施術してくれた先生の元で、人に施術する方法を学びました。

それまでは、だいたい年2回づつ、気を失って倒れることがあったのですが、
今ではもう、この前に倒れたのがいつか忘れてしまいました。辛かった日々がウソのようです。

その後、人の体は食べ物でできているとの考えから「食」について学び、
食生活アドバイザーの資格と調理師免許を取得しました。
「人生100年」と言われる時代に自分で自分の人生を構築していくことを考え、
キャリアとカウンセリングについて学び、キャリアコンサルタント免許も取得しました。

心と体は表裏一体です。心が健康なら体も健康になり、体が健康なら心も健康になります。

女性に、生き生きとしていてほしい。私の願いです。

気功療法との出会いは私に多くの気づきと健康と幸福感をもたらしてくれました。苦しかった日々からは抜け出しました。そのような経験があるからこそ私は、悩んでいる女性の力になれたらと心から思っています。

人の体も悩みも考え方も生き方も、本当にそれぞれで千差万別です。
お一人お一人に寄り添って、それぞれにあったサポートをしていけたらと考えています。